CREDITS
このサイトについて

1「CREDITS」とは

「CREDITS」は、「系統的臨床研究者・専門家の生涯教育」カリキュラム( Continuous Systematic Education & Training Curriculum for Clinical Researchers and Specialists )のためのシステムです。

CREDITSClinical Research EDucation and Interactive Training Systemの略です。

① CREDITSシステムの説明

グローバルスタンダードレベルの質の高い臨床研究人材育成を目指した生涯教育・研修カリキュラムです。臨床研究に関するeラーニングコンテンツの受講や、セミナーへの申込ができる複合型学習システム(Blended learning system)です。

このシステムで登録した研修等の受講歴は、このシステムに残り受講歴管理ができます。定期的に有効期限がきれる前にリマインダーが送られ、継続的な生涯学習をすることができます。特にe-learningのコンテンツはグローバルスタンダードな臨床研究に関わる基礎知識を網羅していますので、国際共同試験などを行うときにも役立ちます。また、対面授業では実力をつけていくことができ、基礎から応用までの総合力をつけることができます。

最後になりますが、本CREDITS学習マネジメントシステムの特徴は、臨床研究を計画・実施するための、実際の演習、セミナー等への出席管理も含んだ複合学習システムであることです。
本ウェブサイトで申し込みを行った教育研修以外にも、外部で教育を受けた履歴を自己管理する受講履歴のアップロードシステムもあります。
研究者・研究従事者として必要な必須学習項目は施設毎に規定が違いますので、必要な規定の研修内容を確認して受講してください。

生涯教育カリキュラム

② 背景

多くの研究者・被験者で成り立っている臨床研究を実施するには、様々な倫理配慮、安全性や統計、データ管理に関する知識が必要であり、倫理・行動規範のみの学習では臨床研究実施にあたる必要な知識を全て習得することはできません。また、知識が不十分な状態で携わると、多大な労力を必要としたり、思ってもいないことで研究不正につながることを起こしてしまう可能性があります。臨床研究の質や信頼性を確保させ臨床研究を盛んにさせるためにも、継続的に系統的に行われる臨床研究教育は急務です。

「研究者等は、研究の実施に先立ち、研究に関する倫理並びに当該研究の実施に必要な知識及び技術に関する教育・研修を受けなければならない。また、研究期間中も適宜継続して、教育・研修を受けなければならない。」"研究者等の責務"が明記されています 。(「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」2015年4月施行)

以上の背景を踏まえ、東京大学臨床研究支援センターでは、学習カリキュラムについては学内関係各部署や大学病院臨床試験アライアンス、国立大学附属病院臨床研究推進会議 Topic Groupなどにより、シラバス・学習目標の設定について、共同して検討をおこなってきました。2016年10月には、まとまったシラバスを国立大学附属病院長会議にて発表しております。
単施設だけの使用を目的とするわけではなく、関東甲信越の国立大学8大学である大学病院臨床試験アライアンスと共同での実際の複合型学習マネジメントシステムを開発することは、海外でもない取り組みで革新的なものです。

こうして、「系統的臨床研究者・専門家の生涯教育」カリキュラム 「Continuous Systematic Education & Training Curriculum for Clinical Researchers and Specialists 」 略称:CREDITS (Clinical Research EDucation and Interactive Training System)が構築されました。

2登録から受講までの手続きの流れ

  1. 登録

    • 自分でIDを取得
  2. 受講

    • e-Learning (*個人で登録されている方は、主にこれのみ無料で提供されます。)
    • ワークショップ、講習会
    • セミナー受講
    • レポート
  3. 修了

    • 修了証の発行
    • 修了状況の管理
    • アンケート
  4. 更新

    • 有効期限が近づいてきたらメールで自動アラート
    • 更新コースの受講

本サービスは、サービス開始時は契約施設のみ使用可能でしたが、2017年9月よりeラーニングに関しては、登録頂いた全ての方に使用頂くことが可能となっております。
全てのサービスを使用可能なのは、契約施設とアライアンス(大学病院臨床試験アライアンス)加盟校となっており、別途契約が必要です。ただし、一斉メールのお知らせでご通知する研修会などに関しては、一部契約等がなくても参加することが可能です。

3コンテンツの内容

コンテンツの内容

臨床研究に携わる系統的な各カリキュラムを複合的に併用することにより、基礎力・実践力の総合的な力の獲得を目指し、主に右記の学習・研修の方法の中で、1~3に対応しております。

  1. ICT教育 (e-learning・インターネット授業・ビデオライブラリー)
    →申し込み・受講機能
  2. 講演・シンポジウム 
    →申し込み機能
  3. ワークショップ・演習
    →申し込み機能
  4. 現場での個別コンサルテーション・OJT(On the job training)

4対象について

利用対象者について

本サービスは登録制ですが、登録できる対象者は、2015年9月現時点ではアライアンス(大学病院臨床試験アライアンス)加盟校所属者のみを対象者としております。

対象となる研究の範囲について

主な対象とする研究は臨床研究全般ですが、必修e-learningにおいては、特に下記の臨床試験が主な説明対象となっていることが多くあります。臨床試験は、研究目的で被験者に何らかの侵襲・介入の影響を与える試験を行うもので、よりその試験の実施において多くの注意が必要になるからです。

対象となる研究について

5CREDITSの登場キャラクター紹介

リサと試犬4兄弟たち

リサ

飼い主(名前 リサ)

Researcherから由来

研修医を経て医師として働いてから、今年新しく医学系大学院に入学した大学院生。

今まで一生懸命臨床をしてきて、現場で思い付いたクリニカルクエスチョンから臨床研究をしてみたいと思っている。Evidence Based Medicineのために抄読会で論文を読んでみたり、学部生の時に「医学統計」という授業に少し接したくらいで、実際に何をどうすればいいのかわからない。

試犬リスク君

試犬リスク君

リスクを気にせず、どんどん突き進んでしまうタイプ。

試犬リンリ君

試犬リンリ君

倫理性が高く、過去の事例にも詳しい知識派タイプ。

試犬リソース君

試犬リソース君

経済合理性を追求し、時間とお金に厳しいタイプ。

試犬シンチョウ君

試犬シンチョウ君

心配性で、入念に準備をして物事を進めていくタイプ

6他機関との関連について

APRIN

現在、CITI Japanのe-learning教材は、一般財団法人公正研究推進協会(APRIN)により配信されています。このe-learning教材は、米国CITI Programの提供する研究者行動規範教育に関するe-learning教材を基本としつつ、日本の文化、思想、制度などに適応させたもので、グローバルな観点から研究活動において必須な事項を学習するのに適しています。こうした教育教材は「研究不正の防止」のみを目的とするものであると誤解されがちですが、APRIN CITI Japanのe-learning教材は研究者の望ましい姿を自ら考えるきっかけを与えるのにふさわしい教材にしようというコンセプトで作られたもので、研究者の倫理観を養うのに適しています。また、臨床研究・基礎研究に共通する研究公正・研究倫理に関する内容のみならず、研究活動を進める上で具体的な手順等を学ぶことのできるコンテンツを幅広く取り揃えています。

7学習目標(シラバス)の共有について

臨床研究者標準化シラバス準拠e-ラーニング ①1章~3章 倫理行動規範 / ②4章~12章 臨床研究実施 についての説明

CREDITSの臨床研究者や研究従事者を対象にした臨床研究者標準化シラバス準拠の倫理行動規範コース(第1章~3章)の学習目標は、APRIN CITI-Japanで必須とされる単元の学習目標やPharmaTrain CLICコースでの学習目標を参考に策定されました。
また、臨床研究実施コース(4章~12章)は、PharmaTrainのCLIC Level 1およびLevel 2の一部を参考とし、そこに日本において必要と考えられるいくつかの事項①倫理指針への対応(特に信頼性確保について記載追加)、②医療機器等に関する内容も含めて追記を行っています。

こうして2015年より、臨床研究者のための臨床研究の生涯学習を目的として、国立大学附属病院臨床研究推進会議の教育専門家会議で、「臨床研究者むけ教育の共通シラバス策定」の活動に広がり、現在の1章~12章のシラバス・学習目標が設定され、2016年10月に国立大学附属病院長会議で発表されることになりました。

この学習マネジメントシステムCREDITSは、臨床試験アライアンスの活動の一つである研究者・専門家教育のためのプロジェクトとして行われております。ただし、一部は下記予算により施行しております。

受講者アンケートシステムは、独立行政法人日本学術振興会 科研費 挑戦的萌芽研究「臨床研究者・専門家育成のための生涯教育カリキュラム構築のための調査研究」(研究代表者 岸 暁子)、英語化対応は、文部科学省スーパーグローバル大学創成支援に係る戦略的パートナーシップ構築プロジェクト- 国立シンガポール大学(プロジェクト代表者 山崎 力)として行っています。